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徒然なるままの身勝手な文章ですが、どうぞお付き合いくださいませ。


by yurimenou
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オペラ座の怪人、観てきました。

というわけで、『オペラ座の怪人』を観てきました。
以下ネタばれ含む可能性ですので、まだ観ていない方などはお気をつけ下さいね。


最初、そんなに期待してはいなかったんですよ。『オペラ座の怪人』をミュージカルで観たことがないし……。
そもそも、『オペラ座の怪人』を観たいと思った動機が、予告編でファントムがマントをバサッとやるところを見たので、「わあ、何やらカッコいいぞ。よし、観よう!」……だったのもので。(変な所がツボに嵌ります)

しっかし、映像がものすっごく綺麗でした。半端じゃないくらい。それにピッタリとはまり込んでいる、『オペラ座の怪人』独特の壮大な音楽。
それだけでも満足♪ なのに、ストーリーが舞台装置に負けないほどに秀逸でした!!

映画でボロ泣きしたのは初めてです。
『泣ける映画』で悉く涙を流さずに終わった私ですが(例:タイタニック)『オペラ座の怪人』は涙腺緩みまくりでした。
いや……、本当に『感動する映画』で絶対に泣けない性質なので、ちょっと自分でも意外でした。(泣けない理由:映画の登場人物が過剰に泣いてくれるから)

もう、切ないですファントム!!
最初にグッと来たのは、クリスティーヌがラウルに心を傾け、雪の上にファントムの贈った真紅の薔薇を落とした時。
薔薇を握りつぶしながら嗚咽を漏らすファントムの、なんと切ない事か……!
冷静に考えれば、狂人以外の何者でもないファントムなんですが、ただただクリスティーヌを想って泣く姿に、リアルな人間を感じました。
最後の場面の、『あなたに惹かれていた』と言われて身を引くファントム。
もうダメでした。あまりに胸が苦しくなってきて。
ファントムにとって、クリスティーヌはずっと憧れ続けた光だったんだと思います。
そしてこれからも永遠に手に入らない『光』と一瞬だけ想いが通じ合って――ファントムが一番切望していたのはそれだったのかなぁ……と。
やっぱりクリスティーヌを想って最後まで涙を流すファントム。
そのシーンで、彼が決して異常な狂人ではない、と分かりました。光を求めたのに、結局得ることが出来なかった人間の悲劇ですね。

そしてそして、最後の『白黒映像』
やっぱりグッときました。落ち着いてきた涙腺がまた緩む私なのでした。
お墓にそっと添えられた、指輪と黒いリボンが結ばれた真紅の薔薇。
反則です。私をそんなに泣かせたいんですか。(笑)
良いですね~。無色の世界に、ファントムの真紅の薔薇だけが色彩を持っているんですよ。
彼のあれから過ごした人生が、幸せなものだったら良いのに、と、物語の中の人物にも関わらず願わずにはおれません。

とにかく『ミュージカル』に抵抗の無い方は是非是非!!
見て損は無いと思います。
宣伝に偽りなし、でした。
by yurimenou | 2005-02-23 23:55 | ひとりごと